はじめに
Notion Tips の第60回目からはテーブルビュー以外のビューを解説します。最初は隣のボードビューです。テーブルビューと共通の部分は軽く流します。
ボードビュー
カンバンシステムは1940年代にトヨタで開発されたシステムで、今ではあちこちで実施されています。ボードビューはこのカンバンシステムを実現したものになります。トヨタの開発部門が Notion を使っているというのが先日 X にポストされていました。
Kanban's origins are rooted in Toyota's production system in the early 1940s. Today, Notion fuels the kaizen of Toyota's advanced research division. 🚗
— Notion (@NotionHQ) 2024年8月16日
See how switching to Notion streamlined their workflows and made them more efficient: https://t.co/03IEns4qfK
これまで使っていたデータベース: フルページのビューを「ボードビュー」に変換してみると、以下のような形になりました。未着手のタスクを進行中にドラッグすることで、ステータスを簡単に変更することが可能です。このサンプルでは、未着手と進行中のタスクがなかったので、非表示のグループに設定されてしまっています。
このビューのオプションは以下のようになります。基本はテーブルビューと変わらないです。テーブルビューで縦に分類されたグループは、ボードビューでは横に展開され、それらが看板の状態を示すものになります。アイコンもボートビューのレイアウトのものになっています。今回は、「ステータス」がグループに設定されています。
一方、前回のグループに設定されていたアイコンは「サブグループ」の方に設定されています。テーブルビューで設定されていた縦方向のグループは、ボードビューでは「サブグループ」という名前で設定できることになります。ここではセレクトをサブグループに設定してみます。
この設定により、縦方向のサブグループとして「Japan」「UK」「USA」のセレクトによるグルーピングが行われるようになりました。こちらはテーブルビューと同様にトグルで開閉が可能です。
レイアウトのボードを選択すると、ボードビューの詳細設定が行えます。それぞれについては下で解説します。
- データベース名を表示: テーブルビューと同様でデータベース名の表示・非表示を切り替えます。
カードプレビュー: 「なし」「ページカバー画像」「ページコンテンツ」「ファイル&メディア」を選択できます。ページコンテンツではページの上部のプレビューが表示されます。ファイル&メディアでは、登録された画像が表示されます。
カードサイズ: 「小」「中」「大」の3つから選ぶことができます。
全プロパティを右端で折り返す: テーブルビューと同じ設定です。
- グループ化: 上の階層のメニューにおける「グループ」と同じ設定がここでもできます。
- 列の背景色: オンにするとステータスやセレクトなどに設定された色が背景色に設定されます。
- ページの開き方: テーブルビューと同じ設定です。
- ページアイコンを表示: これもテーブルビューと同じ設定です。
プロパティの編集
ボードビューでもテーブルビューと同様に必要なプロパティを表示することが可能です。ここでは設定したすべてのプロパティを表示に設定してみました。ボードビューの場合には、プロパティがからのものは表示されないので、すっきりはしています。また、以前はこれらの値は編集不可でしたが、表示されているチェックボックスやセレクトなどはクリックすることで直接変更することができます。表示されていないプロパティを追加・編集したい場合には、右上の「鉛筆マーク」をクリックすることで編集モードに移行することができます。
編集モードになると非表示になっていた未設定のプロパティも見えるようになり、クリックすることで編集が可能になります。これまではいちいちサイドピークでページを開いて編集する必要があありました。この編集モード機能の追加により、ボードビューの使い勝手がかなり上がりました。
おわりに
今回はボードビューのオプションについて解説しました。テーブルビューとの主な違いは、ドラッグによるプロパティの変更ができることと、グループ・サブグループにより二次元マトリックス的な管理が可能になったことです。また、ページを開くことなくプロパティを編集できるようになったため、単体ページやテーブルビューに移動して編集する手間がなくなり、便利に使えるようになりました。