カメラ撮影したテキストでページを作成 : Notion Tips (143)

はじめに

Notion Tips の第143回目はショートカット繋がりで、カメラで撮影したテキストでページを作成するショートカットを解説します。

Haruki さんからのコメント

昨日の記事を受けて再度このようなコメントをいただきました。

私も含めメインでは Mac や PC を使っている人が多いと思います。iPhone や iPad などのモバイル版アプリはあまり使い勝手がよくないのも理由ではないかと思います。ただ、入力デバイスとして割り切ってしまうと、意外と便利な使い方があります。今回はその中でカメラを入力デバイスとしたテキスト入力を紹介します。

ショートカットの作成

ショートカットはちょうど一画面に収まりました。

ショートカット画面

アクションを一つずつ紹介していきます。

  • 1枚の写真を背面カメラで撮る
    • 言うまでもなくカメラが起動し、写真を撮ることができます。撮り終わった後にその写真でよければ「写真を使用」をタップします。うまく撮れなかった場合には、再撮影することができます。
  • 写真からテキストを抽出
    • ここで写真は前のアクションで撮影された画像データのことです。その画像データに対して、iPhone や iPad に搭載されている Neural Engine を使ってテキスト認識を行い、テキストを抽出します。ショートカットのアクションの中ではかなり強力な機能です。
  • 画像からテキストを改行で分割
    • 「画像からテキスト」は前のアクションで抽出されたテキストデータです。このようにショートカットアプリでは前のアクションの出力をうまく引き継いで作業を続けていきます。続きがあるときにはこのように前のアクションと線で結ばれます。ここでは、タイトルを抽出したいので、改行で分割します。この出力はリストになります。
  • テキストを分割から最初の項目を取得
    • 「テキストを分割」は前のアクションで分割されたリストです。最初の項目を取得することで先頭行を取得できます。
  • Create a page with リストからの項目 and 画像からテキスト in OCR and open it
    • これが Notion にページを作成し、開くアクションです。昨日のものは作成するだけでしたが、こちらは作成後に Notion を開きます。このアクションだけうまく日本語にローカライズできていないですね。

なお、OCR は特に何も用意していないただのデータベースです。こちらはオートメーションなども何も用意していません。

実行例

こちらも X に動画を投稿しました。今回は A4 まるごと読み込んでいますが、会議の日程が書かれたテキストだけを読み取るなどすると、そのままタスク登録に使えそうです。

おわりに

iPhone や iPad を入力端末として利用する例として、カメラから撮ったテキストを使って Notion ページを作成するショートカットを解説しました。今週金曜日の Notion 座談会ではこれらの作成方法などを解説する予定です。

hkob.notion.site