はじめに
Notion Formula の第8回目では数値に関する演算子を確認します。すでに逆引き Formula のページに関数説明があるので、このページを見ながら解説していきます。ページは二つずつ用意していますが、同期ブロックにしているので中身は同じものです。
+, add, -, subtract, *, multiply /, divide %, mod ^, pow
add, + subtract, -, multiply, *, divide, / mod, % pow, ^
文法
今回紹介する演算子は別に関数やメソッドが用意されています。Formula 2.0 の開発当初はこれらの関数・メソッドは削除されたのですが、リリース直前に互換性の問題から急遽復活しました。ただ、わざわざ面倒な形式で記述する必要はないと思うので、この記事では演算子のみを解説します。
+
加算「+」は以下のように使用します。「+」のみ文字列同士の加算も行えます。
数値 + 数値 テキスト + テキスト
数値の場合の実行例です。片方の数値が空白の場合には、エラーにならずその項は0になります。
「+」のみテキスト同士でも演算が可能であり、文字列を連結します。テキストの場合には、関数やメソッドの add は利用できません。そういう意味でもわざわざ関数やメソッド形式のものを覚える必要はないと思います。
-
減算「-」は以下のように使用します。こちらは数値のみの演算になります。
数値 - 数値
数値の場合の実行例です。片方の数値が空白の場合には、エラーにならずその項は0になります。
*
乗算「*」は以下のように使用します。こちらも数値のみの演算になります。
数値 * 数値
数値の場合の実行例です。片方の数値が空白の場合には、エラーにならずその項は0になります。
/
除算「/」は以下のように使用します。こちらも数値のみの演算になります。
数値 / 数値
数値の場合の実行例です。片方の数値が空白の場合には、除算については特殊なようです。空欄で割っている場合は、すべてエラーになるせいか空欄になります。逆に破られる数が空欄の場合には、関数・メソッドは空白、演算子はこれまでのルール通り 0 になります。演算子の方が他の演算子と同じルールになっているのでわかりやすいです。
%
剰余「%」は以下のように使用します。こちらも数値のみの演算になります。
数値 % 数値
数値の場合の実行例です。負の数が含まれる剰余は難しいですが、割る数を足したり引いたりして残ったものと考えれば理解はできます。このため、Notion では小数値に対しても剰余は計算できます。空白に関する扱いは除算と同様でした。やはり演算子が一番理解しやすいです。
^
べき乗「^」は以下のように使用します。こちらも数値のみの演算になります。
数値 ^ 数値
数値の場合の実行例です。べき乗は正だけでなく負も対応します。また、0.5 乗として平方根を計算することもできます。また、どちらかが空白の場合にはどの場合も空白になるようです。
おわりに
今回紹介したのは演算子による計算を解説しました。「+」のみテキストの連結の機能もありますが、それ以外はすべて数値に対する演算子となります。