Notion の自動化の比較(Webhook編): Notion Tips (185)

はじめに

Notion Tips の第185回目は、昨日に続いて Notion の自動化の比較を行います。これまで Notion 側にデータを入れるものを解説してきました。先日、Notion のオートメーションにて Webhook が利用できるようになったので、その対象となるサービスを見ていきます。

Zapier

この世界では老舗の Zapier です。

zapier.com

トップページはこんな感じです。

Zapier top

価格体系は以下のようになります。これを見ると Free プランは Webhooks は使えず、Professional プラン以上が必要のようです。Two step だとあまり複雑なことはできないので、どちらにしても有料プランは必要ではないかと思います。

Zapier prices

make

make は Zapier よりも後に出てきましたが、意外とユーザが多い気がします。ただ、一般名称なので検索で探すのはちょっと面倒です。

www.make.com

トップページはこんな感じです。

make top

こちらの料金プランは以下のようになります。Webhooks は Free プランでも利用可能なようです。ただし、Free プランは 月に 1000オペレーションしか使えないので、あっという間に使い切りそうです。

make prices

Google Apps Script (GAS)

Zapier や make では、Notion から Webhooks の URL を叩くだけで、必要なプロパティデータは GUI で簡単に取得できます。一方、GAS を使うことで、Notion からの Webhooks で渡されるデータを取得することは可能です。お金はかかりませんが、以下の作業を全て自分で記述する必要があります。

  1. 以下の作業を行う doPost メソッドを記述
    1. Notion から渡される JSON データを構文解析
    2. 渡されたデータに対して適切な処理をコードで記述
  2. doPost を外部から呼び出す Web アプリケーションを作成
    1. Notion の Webhooks 呼び出しは認証ができないので、認証を伴わない「全員」という設定で作成
    2. デプロイした URL を Notion のオートメーションに設定

私は Zapier や make を使わず、ほぼ GAS で運用しています。Notion のタスク完了時に Discord に記録をする GAS のWebhooks の例を解説しているので、興味があったらこちらをお読みください。

hkob.hatenablog.com

実際に GAS でデータを取り扱うためには、どんなデータが入ってくるかを知っている必要があります。円谷さんが具体的に中身を確認しています。

私も上の記事を書くときに確認しましたが、この記事の返信に書いてあるように Notion API で Retrieve page した返り値である Page object の JSON データがほぼそのまま入っている形でした。

おわりに

これまで Zapier や make は外部のツールから Notion にデータを取り入れる仕組みとして多く使われてきました。今回 Webhooks が利用できるようになったことから、さらにいろいろな使い方が紹介されるのではないかと期待します。

hkob.notion.site