teleport を使った仮想 KVM の活用 - M1 MacBook Air インストール覚書(18)

はじめに

既存環境の環境変更 - M1 MacBook Air インストール覚書(2) - hkob’s blogで計画していた研究室の環境が確定したのでまとめておきます。

MacBook Air (M1, 2020)

このマシンが研究室やいろんな場所で使うメインマシンになります。研究室ではクラムシェルスタンドに立て、CalDigit に繋がった Thunderbolt 3 ケーブルを 1 本刺すだけにします。

  • CalDigit TB3 Plus
    • Ethernet port: 教職員ネットワークに接続
    • Thunderbolt3: LG 43UD79-B (43inch 4k モニタ、クラムシェルなのでモニタはこれ一枚)
    • USB-A: Magic Trackpad
    • USB-C: Happy Hacking Keyboard
    • USB-C: Lacie 5TB USB-C HDD

MacBook Pro (15inch, 2019)

このマシンは Catalina のまま運用します。プリンタへの印刷、VMware Fusion での Ubuntu・Windows の運用はこちらで行います。 据え置きマシンとして、トンネルの踏み台としても利用します。かなりいろんなものが繋がったままになる予定です。 左側の Thunderbolt 3 の 2ポートには ALMIGHTY DOCK TB3 を接続し、右側の Thunderbolt 3 の一つは AC アダプタからの PD 給電を行います。

  • ALMIGHTY DOCK TB3
    • Thunderbolt3: Thunderbolt to DisplayPort 変換
      • ColorEdge CG275W: ポートレート表示で運用
    • Ethernet port: 教職員ネットワークに接続
    • USB-A: USB Ethernet で研究室 LAN に接続
    • USB-A: Anker AH232 (13ポート USB 3.0 Hub)
      • ColorEdge CG275W 制御用
      • Scansnap S1100 (数枚程度のスキャン)

teleport による Virtual KVM

まだ、Big Sur のプリンタ対応がダメダメなので、印刷処理はまだまだ Catalina のまま止めている MacBook Pro はしばらくお世話になることになります。 これらの利用のため、当初は MacBook Pro は本体のキーボードとトラックパッドでアクセスしていました。 Remote Desktop を使えば、MacBook Air の方の HHKB や Magic Mouse を使えるのですが、見えている画面を別の画面でアクセスするのも莫迦らしいと思います。

なんかいい手はないのかとふと過去を振り返ると、8年くらい前に teleport という仮想 KVM ソフトウェアを利用していた時期がありました。 流石にもうないのかと調べたら、Mojave の時代に一度動かなくなったものが、バージョンアップで復活したという記事がありました。 しかも、今日 Apple Silicon 対応版が公開されたというドンピシャなタイミングでした。 Cask でインストールした 1.2.2 は Intel 版でしたが、インストール後にアップデートしたら Universal の 1.2.3 になりました(その後、すぐに Cask も 1.2.3 にアップデートしていました。今インストールすれば Universal 版が入ります)。

実行後、アクセシビリティを許可します。

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アクセシビリティの許可

接続する二つのマシンで設定が終わると、以下のような画面で接続状況を設定できます。MacBook Pro (hMBP)側の teleport で「Share this Mac」にチェックを入れているため、MacBook Air (hM1Air) 側に画面が表示されています。Air の 4K モニタの右端が MacBook Pro に繋がっているので、マウスが入った途端にキーボード、トラックパッドは MacBook Pro のものになります。 この際、MacBook Air でコピーしたクリップボードの内容は、MacBook Pro 側にコピーされています。この結果、シームレスに二つのMac を1組のキーボード・トラックパッドで管理することができます。しばらくぶりに旧友にあった感覚で、すごい嬉しかったですね。いいソフトウェアなので、複数台の Mac を使っている人は是非試してみてください。

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KVM の設定

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