fromTimestamp: Notion Formula 解説 (4)

はじめに

Notion Formula の第4回目では数値を日付に変換する fromTimestamp メソッドを確認します。すでに逆引き Formula のページに関数説明があるので、このページを見ながら解説していきます。

fromTimestamp

数値型から日付への変換

説明には「指定されたUnixタイムスタンプから日付を返します。タイムスタンプは、1970年1 月1日から経過したミリ秒数を表します。」と書かれています。Formula 1.0 まではこの fromTimestamp のみが日付を作成できる唯一の関数でした。現在は、parseDate が有能すぎるのでこの関数のお世話になることはほとんどないと思われます。

prop("value").fromTimestamp()

結果は以下のようになります。実はこの一番最後の空欄が重要な役割を果たします。

fromTimestamp

空白の日付を作成

このメソッドの唯一の利用例が空欄の日付を作成することだと思います。以下のようにすることで空欄の日付を作成することができます。

"".toNumber().fromTimestamp()

例えば、日付プロパティが過去のものは表示したくないという場合があります。Formula 2.0 からは「不明」型が許されるようになったので、以下のような表記が許されるようになりました。

prop("日付") >= today() ? prop("日付") : ""

結果を見てわかるように「不明」型になっています。日付型か文字列型か判別できないためです。この結果、この数式の結果を別の関数に使うことができません。

不明型

このような場合に、fromTimestamp() を使い以下のように記述します。

prop("日付") >= today() ? prop("日付") : "".toNumber().fromTimestamp()

結果として型が日付型に固定されます。これにより、この関数の結果を日付型の関数に渡すことができます。

日付型

おわりに

fromTimestamp は現状では日付型の Empty を使うためにしか使われないかなと感じています。