授業におけるチーム作業ログ記録シート: Notion Tips (92)

はじめに

Notion Tips の第92回目は後期の授業で学生に配布したチームの作業ログ記録シートを紹介します。今回紹介するシートは、3年生のプログラミングII という授業で学生に共有したものです。前期と異なるチーム分けを行い、A班からK班までの11班で活動します。

プログラミングII のワークスペース

後期の授業は先週金曜日から再開となりました。その際に以下のシートを配布しました。ちょうど金曜日の Notion座談会で紹介したので、その公開ページに掲載したものです。せっかくなのでここで紹介してみようと思います。

nsupporter.notion.site

設計書記述部分

一番上には「使い方」が書かれています。実際に学生にやってほしいことだけを書いてあります。ここでは省略します。その下は設計書です。昨年度は Wiki にしていたのですが、ページの管理が慣れないと難しいことと、見出しが自動生成されないことから単なるページにしました。実際には Mermeid などは設計書の個人メモに記載してもらい、同期ブロックで設計書に記載してもらう形にしています。誰の責任で書いたのかがわかるようにするためです。miro へのリンクは miro のマインドマップへのリンクが書かれたページです。設計初期に利用します。

設計書記録部分

最も簡単なのは Web ページのテーブルをコピーして貼り付けるものです。このようにテーブル内の要素をコピーします。

個人タスク一覧部分

次は個人タスク一覧のセクションです。ここには、自分の関わるタスクだけがフィルタされて表示されます。自分が現在実行できると思ったタスクがあれば、一番左のチェックボックスを押すことで、タスクを開始できます。この部分にはチェックボックスによるタスク開始・終了オートメーション: Notion Tips (82) - hkob’s blog で使ったデータベースオートメーションが仕込んであります。これで自動的に開始時刻が記録され、ステータスが In progress になります。

個人タスク一覧部分

個人別集計部分

次は個人別集計部分です。ここには個人ごとのタスク数が集計されます。この授業ではこの数値をアクティビティと呼んでおり、これが評価の一つになっています。ただし、アクティビティは高ければいいわけではなく、メンバ間でバラツキがないことを目的とします。この目的のために、リーダはうまくタスクを割り振る必要があります。また、メンバも自分の作業を進めるだけでなく、作業が遅れているメンバをサポートしてほしいと考えています。ただし、タスクの重さ軽さ、メンバの得意不得意もあるので、その辺りは各タスクに最大+2 までの重みをつけられるようになっています。

個人別集計部分

全体タスク一覧部分

こちらはリーダがタスクを作成したり、メンバに作業を割り振るためのセクションです。メンバが作業中にしたタスクには、左端のチェックマークが付いているので、誰がどの作業をしているのかが一目でわかります。メンバがタスクを完了した時、リーダにメンションをすることになっています。リーダはコードレビューなどを行い、問題がなければそのタスクのチェックマークを外します。その段階でタスクの終了時刻がチェックされ、ステータスが Done になります。それを見て新たなタスクを作成したり、メンバに作業を割り振ったりします。

全体タスク一覧部分

タイムテーブル部分

最後にタスクのスケジューリングを確認することができるタイムテーブル部分です。上の全体タスク一覧で開始・終了を設定するのは大変なので、ここで「日付なし(2件)」と書かれた部分をクリックするように指示しています。リーダはこのタイムテーブルでタスクのスケジューリングを実施します。このためタスクが開始されるまではリーダが予定した日付が設定されます。その後、タスクが開始・終了されると実際に作業した時刻で上書きされるという形になります。

タイムテーブル部分

おわりに

今回は、学生に共有したチーム作業ログ記録シートの解説を行いました。このネタは金曜日の Notion 座談会で動かしている様子を見せています。テキストではなかなか説明が難しいので、興味があったらこちらを見てもらえるといいかと思います。

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