LaTeX 環境が整ったということで、El Capitan へのアップデートを行った。これまでは細かいインストール手順を書いてきたが、ansible で環境を整えるようになったため、全消し & 全インストールで十分であった。それでも何らかの参考になればとメモ書きを公開する。
- /usr/local というフォルダは残しつつ、中身は基本的に消す。今入っているものは homebrew と MacTeX と homebrew-cask なので、これらを基本的にアンインストールする。以下はその記録
- デフォルトで /usr/local/bin/fish を使っているので、cash -s /bin/zsh で zsh に戻す
- brew cask を基本的に消す。消せないものは手動で
brew cask uninstall `brew cask list`
- 次に brew を基本的に消す。依存関係で消せないものがあるので何度かやる
brew uninstall `brew list`
- ここまでやって残っている /usr/local のファイルを確認し、基本的に必要なしと判断できたので全部消す
- /usr/local が居ることを確認
ls -ld /usr/local drwxr-xr-x 7 hkob wheel 238 10 10 01:00 /usr/local
- ここまでやって、App Store から El Capitan を入手し、インストールする
- まず App Store で関連物をアップデートしておく。新規インストールの場合には、Xcode をインストールすることを忘れないこと。
- Xcode は起動して component のインストールを済ませておく
- https://bitbucket.org/hkob/ansible_homebrew をクローンして setup.sh をしておく(自分の場合はすでにあるので特に何もしない)
- もし、この時 home-brew がすでにインストールされていると言われた場合、/usr/local/.git を消し忘れている可能性がある。以下のコマンドで削除する
rm -rf /usr/local/.git
- 今回は全部削除しているので、ansible は一括では実行せず task ごとに処理を分割する。
- まず GUI の cask をまずインストールする
cd ansible_homebrew ansible-playbook -i hosts site.yml -t cask
- ここでインストールされるものを示す。いちいち各サイトにアクセスしてダウンロードやインストールをしなくてよいので非常に簡単である。HardwareGrowler がインストールされているとdmgを開くたびに通知があるので、裏で勝手にインストールしていることがよくわかる。
- aquaterm # gnuplot で使用 - atom # Chromium ベースのテキストエディタ - cd-to # 現在のフォルダでターミナルを開く #- clamxav # ウイルス対策ツール #- drobo-dashboard # Drobo の管理ツール(研究室でのみインストール) - dropbox # クラウドファイル共有ソフト - findings # 研究用ノートツール - firefox # Web ブラウザmai - github-desktop # github 管理ツール - google-chrome # Web ブラウザ - grandperspective # ファイル容量の GUI での確認ツール - kobito # Qiita 用 MarkDown エディタ - letterfix # 文字化け送信を防ぐ - libreoffice # Libre Office - logisim # 論理回路シミュレータ - mactex # Mac 上の TeX システム (TexLive ベース) - mailbox # 受信メール 0 を目指す MUA - maczip4win # 文字化けさせないメール - mysqlworkbench # ER 図記述ツール - omnifocus # GTD ツール (有料) - omnigraffle # ベクトル系ドローツール (有料) - omniplan # プロジェクトマネージメントツール (有料) - osxfuse # NTFS にアクセスするための機能拡張 - pandoc # Markup 言語の相互変換ツール - papers # 論文管理ツール - phantoms # ヘッドレス web ブラウザ - qlstephen # QuickLook text plugin - skim # PDF previewer - sourcetree # Git 管理ツール - sshfs # ssh 接続先をファイルシステムで接続するツール(要 OSX FUSE) #- unity-web-player # ブラウザ上で Unity を描画する機能拡張 - vlc # 様々な動画を閲覧できるツール - vmware-fusion # 仮想環境ツール (有料) - xmind # マインドマップツール - xquartz # X11 環境
- 上から順番にアプリケーションを実行しチェックしておく。ここで ClamXAV が有料化されていたことに気づいたので、Symantec の Endpoint Protection に鞍替えした。letterfix は 2.3.2 のままだったので公式サイトに行って 2.4.0 をインストールした。phantomjs は当初入れていなかったが、homebrew でどうしてもインストールできなかったので後から追加した。
- 次にMacTexの日本語設定を行う。こちらも El Capitan 用に書き換えた ansible を使用する。https://bitbucket.org/hkob/ansible_mactex
cd ../ansible_mactex ansible-playbook -i hosts site.yml -K
- TeXShop を更新し、内部設定のパス設定が /Library/TeX/texbin になっていることを確認する
- 日本語の文章をコンパイルし、ヒラギノが埋め込まれていることを確認する
- 次に homebrew 関係をインストールする
cd ../ansible_homebrew ansible-playbook -i hosts site.yml -t homebrew
- インストールしようとしたものは以下のとおり
- { name: readline } # ヒストリのライブラリ - { name: openssl } # 暗号化ライブラリ - { name: jxrlib, install_options: 'HEAD' } # JPEG XR ライブラリ - { name: libtiff } # TIFF 画像ライブラリ - { name: libpng } # PNG 画像ライブラリ - { name: fish } # ユーザフレンドリなシェル - { name: fizsh } # ユーザフレンドリなzsh - { name: rbenv } # ホームディレクトリに様々な ruby 環境を構築 - { name: ruby-build } # rbenv 用の build tool - { name: gnuplot, install_options: 'with-aquaterm,latex,pdf' } # グラフ描画ソフトウェア(要 AquaTerm, MacTeX) # ↑ MacTeX インストール直後は path が通ってなくてコンパイルエラーとなる。ターミナルを閉じて再度 ansible するとインストールできる # ↑ libpng でエラーになる場合がある。この場合は一度止めて brew link libpng する - { name: ghostscript, install_options: 'with-djvu' } # Postscript ビューア - { name: imagemagick, install_options: 'enable-hdri,with-jp2,with-openexr,with-liblqr,with-webp,with-libtiff' } # 画像変換ツール - { name: graphviz } # ブロック図描画ツール - { name: gettext } # 国際化ライブラリ - { name: gibo } # .gitignore 生成ツール - { name: nkf } # 漢字コード変換ツール - { name: convmv } # 文字化けしたファイル名を修正 - { name: wget } # http データ取得ツール - { name: jenkins } # 継続的インテグレーションシステム - { name: qt4 } # GUI ツールキット - { name: postgresql } # データベースサーバ - { name: tmux } # 接続を保持できるターミナル - { name: tmux-mem-cpu-load } # tmux 上のステータス表示 - { name: git-flow } # 開発用リポジトリ管理ツール - { name: node } # node.js - { name: macvim, install_options: 'with-cscope,with-lua,override-system-vim' } # システムの vim の差し替え - { name: gtk+, install_options: 'with-jasper,with-quartz-relocation' } # GIMP Toolkit - { name: apple-gcc42 } # apple gcc42
- 今回はまったのは phantoms。こちらは homebrew を諦めて cask にした。
- 次に ruby を rbenv で実行する。最新版が 2.2.3 なので、roles/ruby-build/vars/mail.yml 内の install_version を 2.2.3 とする。
ansible-playbook -i hosts site.yml -t ruby
- 最後に atom のパッケージをインストールする
ansible-playbook -i hosts site.yml -t atom