はじめに
hkob の雑記録の第278回目は、Notion 座談会で話題にした場所プロパティの自動登録方法についての考察です。
場所プロパティと地図ビュー
昨日の朝、Map view (地図ビュー) について以下のポストがされていました。
Treasure maps made you dig Notion Maps don’t.
— Notion (@NotionHQ) 2025年10月2日
Introducing: Map View! See all your favorite places at a glance. pic.twitter.com/vqnczdxEOg
その Map view のために使う Place property (場所プロパティ) についても連続してポストされていました。
Map view in databases is connected to the new Place property.
— Notion (@NotionHQ) 2025年10月2日
The Place property takes one of two inputs: your current location, or any address you drop in. pic.twitter.com/1pbnUaFmj6
これらについては、実は先月末に解説してしまいました。この時はまだベータ状態でした。先に出してしまってすみませんでした。内容はこの時と変わっていません。
ここから先は、昨晩の Notion 座談会で検証した情報を記載しておきます。
場所プロパティを Notion API で確認
内部情報はどうなっているのかを確認したく、まず Notion API で確認しました。Properties をみると、type が place となっていますが、place の中身は null で表には開示してくれないようでした。残念ながら Google Maps などに入っている情報を一括で入力することは Notion API では不可能のようでした。

Notion AI ではどうか?
Notion API でできないので、Notion AI でも無理だろうと予想しながらも、「名前」と「場所」プロパティだけを用意したデータベースに施設名を入れ、「名前の施設を場所プロパティに登録して」と依頼してみました。結果は以下のようになりました。

実際のデータベースには以下のように登録されていました。緯度経度でも場所プロパティが設定できることに驚きました。

Notion のアプリであれば、施設名を入れれば入力できるので、テキストを場所プロパティに直接入れることはできないのですかと尋ねてみました。

結果として、施設名では入力できないとの返事でした。このことから場所プロパティは、主項目として緯度経度のデータがあり、それとは別に住所や施設名などのテキスト情報が存在するようです。Notion 側のフロントエンド処理として、住所や施設名などからジオコーディングを行い、緯度経度を算出し、プロパティに登録しているようです。緯度軽度の情報は一般人が見る必要はないので、それを表に出していないのでしょう。
このことから、Google Maps などから一括で場所をインポートしたいのであれば、なんとか前処理で緯度経度を情報として取得し、Notion AI で一括登録してもらうようにするとよさそうです。
おわりに
Notion API では推測できなかった Notion の内部情報を Notion AI が教えてくれるというかなり面白い体験をしました。