新しい Notion remote MCP サーバについて : hkob の雑記録 (187)

はじめに

hkob の雑記録の第187回目は、Notion 座談会でも話をした Notion remove MCP サーバについて説明します。

kazuki さんのポスト

Knowledge management Night で kazuki さんが「ナレッジマネジメントと生成AI時代のNotion」というタイトルで発表されていました。ここで紹介されていた Notion Remote MCP サーバがすごかったので、Notion 座談会でもビデオを紹介しました。

これまでの open source Notion MCP サーバ

MCP サーバとは、AI が外部のデータやツールと連携するためのプロトコルである Model context Protocol (MCP) を実装したサーバです。AI の機能を拡張し、安全かつ効率的に外部リソースにアクセスできるようにする役割を狙うものです。これを使うことで PC の内部の情報を AI に検索してもらうなど便利なことができる一方で、セキュリティ的にもネックとなります。すなわち、情報のハブとなる MCP サーバは全ての情報が通過する部分なので、正体不明の人が作成したサーバを使うのは非常に危険です。そこで、Notion としてはこの部分を open source で内部を晒した MCP サーバを提供していました。 https://github.com/makenotion/notion-mcp-server

この MCP サーバは内部情報が open source として公開されていて安全な一方で、Notion 内部の情報アクセスについては公開されている Notion API の機能を使うことしかできません。ご存知の通り、Notion API ではブロック単位で情報を扱う必要があり、やり取りにレート制限があるためにどうしても低速になってしまいます。Kazuki さんの資料でも以下のように問題点があったと指摘されています。

従来の Notion MCP サーバの問題点

新しい Notion remote MCP サーバ

Kazuki さんは新しい Notion MCP サーバについて、以下のように説明していました。

新しい Notion MCP サーバの利点

新しい MCP サーバは OAuth でユーザレベルの認証が可能になりました。これにより、連携したいページにインテグーションキーを設定しまくる必要がなくなりました。また、MCP サーバが Notion のブロック構造を markdown に変換してやりとりしてくれるため、効率がよくなりました。詳しくは Kazuki さんの説明ページにあるデモ動画をご覧ください。

notion.notion.site

記事内でも話をしていますが、Notion の情報を探すなら Notion AI の方が正確で効率がいいです。どうしても markdown にすることで、Notion のもつ情報が欠落してしまうためです。やはり餅は餅屋ということでしょうか。詳しくは、先週の Notion 座談会でも説明した Notion のブログを読んでもらえるといいかと思います(上の Kazuki さんの説明ページ内でも解説があります)。

おわりに

今日は Notion 座談会だったので、短めに Kazuki さんの記事の紹介だけになりました。あとで私も使ってみて、使用感を解説してみたいと思います。

hkob.notion.site