はじめに
hkob の雑記録の第187回目は、Notion 座談会でも話をした Notion remove MCP サーバについて説明します。
kazuki さんのポスト
Knowledge management Night で kazuki さんが「ナレッジマネジメントと生成AI時代のNotion」というタイトルで発表されていました。ここで紹介されていた Notion Remote MCP サーバがすごかったので、Notion 座談会でもビデオを紹介しました。
最新のNotion MCPのデモで、会場拍手喝采で暖かすぎた!
— kazuki🄽Notion (@kzkHykw1991) 2025年7月2日
日本からの強い要望を発信し、製品改善へのきっかけだけでなくイベントにまで昇華してくださった @kgsi @miyatti @diceK66 大感謝!
愛されるプロダクトとしてこれからもユーザーの声に耳を傾けていきます
CursorでのNotion MCP設定方法は👇 https://t.co/mRqK9wwDjQ
これまでの open source Notion MCP サーバ
MCP サーバとは、AI が外部のデータやツールと連携するためのプロトコルである Model context Protocol (MCP) を実装したサーバです。AI の機能を拡張し、安全かつ効率的に外部リソースにアクセスできるようにする役割を狙うものです。これを使うことで PC の内部の情報を AI に検索してもらうなど便利なことができる一方で、セキュリティ的にもネックとなります。すなわち、情報のハブとなる MCP サーバは全ての情報が通過する部分なので、正体不明の人が作成したサーバを使うのは非常に危険です。そこで、Notion としてはこの部分を open source で内部を晒した MCP サーバを提供していました。 https://github.com/makenotion/notion-mcp-server
この MCP サーバは内部情報が open source として公開されていて安全な一方で、Notion 内部の情報アクセスについては公開されている Notion API の機能を使うことしかできません。ご存知の通り、Notion API ではブロック単位で情報を扱う必要があり、やり取りにレート制限があるためにどうしても低速になってしまいます。Kazuki さんの資料でも以下のように問題点があったと指摘されています。

新しい Notion remote MCP サーバ
Kazuki さんは新しい Notion MCP サーバについて、以下のように説明していました。

新しい MCP サーバは OAuth でユーザレベルの認証が可能になりました。これにより、連携したいページにインテグーションキーを設定しまくる必要がなくなりました。また、MCP サーバが Notion のブロック構造を markdown に変換してやりとりしてくれるため、効率がよくなりました。詳しくは Kazuki さんの説明ページにあるデモ動画をご覧ください。
記事内でも話をしていますが、Notion の情報を探すなら Notion AI の方が正確で効率がいいです。どうしても markdown にすることで、Notion のもつ情報が欠落してしまうためです。やはり餅は餅屋ということでしょうか。詳しくは、先週の Notion 座談会でも説明した Notion のブログを読んでもらえるといいかと思います(上の Kazuki さんの説明ページ内でも解説があります)。
おわりに
今日は Notion 座談会だったので、短めに Kazuki さんの記事の紹介だけになりました。あとで私も使ってみて、使用感を解説してみたいと思います。