はじめに
hkob の雑記録の第647回目(連続221日目)は、Notion 3.8 のリリーについて記録します。
Notion 3.8 : Context for your agents
1日遅れになってしまいましたが、Notion 3.8 がリリースされていたのに気づきました。今回は Context for your agents というタイトルです。まだ日本語にローカライズされていないので、1ブロックずつ翻訳しながら解説していきましょう。

エージェントもチームも、コンテキストをもとに動きます。エージェントを切り替えたり、新しいツールを追加したり、新しい仲間を迎えたりするたびに、すべてを説明し直す必要はないはずです。Notion には、大切なことを記憶し、共有し続けられる場所があります。
今回のアップデートのテーマは、コンテキストです。データ、ツール、スキルをつなぎ、どのエージェントやモデルでも自由に使えるようにします。
さまざまなものが変わっても、コンテキストは Notion に残しておけます。
エージェントやモデルが変わっても、前提となる情報は Notion に残して使い回すという考え方ですね。同じ説明を繰り返さずに済むようになると、用途に合わせてツールを選びやすくなりそうです。
Connect your agents to Notion with MCP

MCP 対応のエージェントを Notion に接続すると、ワークスペースのコンテキストを読み取り、ドキュメントやタスク管理表を更新できるようになります。Claudes、Muses、GrokBots、Dots など、どのエージェントを使っていても、Notion が必要な情報を見つけるための共通の場所になるので、エージェントを切り替えても一からやり直す必要はありません。Notion にエージェントを接続する →
また、Notion の MCP 管理機能では、管理者が各 AI ツールを誰が接続したか、最後にいつ使われたかを確認できます。他の接続に影響を与えずに、特定のユーザーのアクセス権を取り消すこともできます。MCP 管理機能を設定する →
外部エージェントから Notion を使えるだけでなく、誰が接続し、いつ使ったかを管理者が確認できる点も重要ですね。他の接続を止めずに、特定のユーザーだけアクセスを取り消せると、チームでも運用しやすそうです。
Connect your Notion Agents to 150+ tools with MCP

チームがすでに使っているツールを Notion につなぎましょう。MCP 接続により、Notion エージェントやカスタムエージェントが、それらのツールのコンテキストを活用し、ツールをまたいで操作できるようになります。HubSpot の営業パイプラインデータを使って Notion に顧客企業の概要をまとめたり、顧客の利用状況を評価するレビューに Stripe の請求情報を追加したり、障害の振り返りに Cloudflare のインフラ情報を取り込んだりできます。これは、ほんの一例です。[150 以上の MCP 接続を見てみる ](https://app.notion.com/?target=mcp)→
先ほどとは逆に、Notion のエージェントから外部ツールを使うための接続ですね。情報を参照するだけでなく、ツールをまたいで操作できるので、転記や確認のために画面を行き来する手間も減らせそうです。
Write a skill once. Use it with every agent.

スキルは、自分の仕事の進め方をエージェントに教える最適な方法です。エンジニアだけのものではありません。Notion は、スキルを作成し、共有し、最新の状態に保つのに最適な場所になりました。Notion から GitHub にスキルを読み込む新しい Skills API を使えば、ChatGPT や Claude などの間でスキルを同期できます。
エージェント用のスキルをすでに持っていますか? MCP を使って Notion に再作成するようエージェントに依頼し、そこを拠点にスキルライブラリを充実させていきましょう。短いデモと、詳しい解説もあります。
私が今使っているこの翻訳コメント用のスキルも、Notion に置いている作業手順の一つですね。同じスキルを別のエージェントでも使えるようになると、ツールごとに指示を書き直す手間が減りそうです。
See every change by every person and agent

エージェントと人が日々更新を重ねる中で、バージョン履歴の重要性はかつてないほど高まっています。そこで、Notion のバージョン履歴を強化しました。編集箇所のハイライト、データベースの詳しい変更内容、変更者の表示により、ページとデータベースの両方で、よりわかりやすく履歴を確認できます。エージェントに作業を任せながら、その変更を可視化し、安全に管理しましょう。何が変わったのか、誰が変更したのかを確認し、クリックひとつで以前のバージョンに復元できます。詳しくはこちら →
エージェントに更新を任せるほど、「誰が何を変えたか」を後から確認できることが重要になりますね。データベースの変更内容まで追いやすくなり、必要なら元に戻せると、作業を任せる際の安心感につながりそうです。
Don’t pay twice. Use your ChatGPT plan in Notion.

はい、読み間違いではありません。ChatGPT Plus または Pro を契約していれば、そのサブスクリプションで Notion 内の AI 利用もまかなえるようになりました。契約を接続し、GPT モデルを選ぶだけで使い始められます。Notion が料金を上乗せすることはありません。仕事に最適なツールを、最適な価格で使っていただきたいと考えています。Notion のビジネスプランとエンタープライズプランで利用できます。短いデモとドキュメントをご覧ください。
すでに ChatGPT Plus や Pro を契約しているなら、その契約を Notion 内でも活用できるのはうれしいですね。ただし、Notion 側はビジネスプランかエンタープライズプランが必要で、GPT モデルを選んで使う点には注意したいところです。
Column permissions in databases

Notion のデータベースは、チームとエージェントが最新のコンテキストを共有するための情報源です。ただし、どちらにも適切なアクセス権が必要です。列単位の権限設定は、長年にわたって特に要望の多かった機能でした(しっかりと実現するために時間をかけました)。データベースのオーナーは、人やエージェントごとに、どのプロパティを閲覧・編集できるかを制御できます。採用チームは報酬情報を開示せずに候補者について共同作業でき、サポートエージェントはアクセスが制限された顧客データを見ることなく、顧客アカウントの関連情報を活用できます。開発者の一人による紹介動画もご覧ください。
同じデータベースを共有しながら、人やエージェントごとに見せる情報を分けられるのは大きな変更ですね。必要な情報だけを渡せるようになると、機密情報を含むデータベースでも、共同作業やエージェントの活用を進めやすくなりそうです。人への制限というだけでなく、AI に見せたくない情報が含まれるデータベースで、特定のプロパティだけ見せないという使い方もあるということですね。なるほど。
Reintroducing synced databases

チームとエージェントが常に最新のデータをもとに作業できるよう、GitHub、Jira、Salesforce を皮切りに、同期データベースを作り直しました。より高速で信頼性が高くなり、各同期の稼働状況もリアルタイムで確認できます。通常の Notion データベースと同じように使えるので、独自のプロパティを追加したり、ビューを作成したり、オートメーションを実行するきっかけにしたりできます。Notion 社では、Salesforce の取引先情報を同期し、議事録や機能リクエストと結び付けて、顧客情報のハブを作っています。これにより、すべてのチームが各顧客について同じ最新情報をもとに作業できます。詳しくはこちら →
外部データを同期するだけでなく、Notion 側のプロパティや議事録と組み合わせて使えるのが便利そうですね。同期の稼働状況が見えるようになると、データがきちんと更新されているかも確認しやすくなりそうです。
New week, new models

AI の研究開発各社から、また新しいモデルが登場しました。GPT 6.1-Sol、GPT-6 Luna、Opus 5.5、Sonnet 5.5 など、計7つの新モデルを追加しました。どのモデルを選んでも、チームの仕事に関する最新の情報を把握した状態で利用できます。
見逃した方のためにお知らせすると、Notion では、匿名化した実際の利用トラフィックを使い、モデルによる評価を通じて、さまざまな知識労働タスクでの各モデルの性能を検証しています。Knowledge Board をご覧ください →
モデルが増えても、チームの情報を引き継いで使える点は今回のテーマに沿っていますね。Knowledge Board の評価も参考にしながら、普段の翻訳や文章作成でどのモデルが使いやすいか試してみたいところです。
More ways to connect and govern context
- 接続設定のリニューアル:検索やカテゴリ別の閲覧でツールを探し、各ツールの接続方法を確認したり、ワークフローの例をプレビューしたりできます。管理者は、Notion が検証したツールだけ、または自分で選んだ特定のツールだけを許可できます。
- Microsoft Teams で Notion の通知を受信:Notion のメンション、コメント、アクセスリクエストを Teams で受け取り、アプリを切り替えずに返信や対応ができます。
Notion が皆さんの Dock を支える基盤として、どのように活用されるのか、楽しみにしています。
接続先を探しやすくするだけでなく、管理者が利用を許可するツールを絞れる点も大事ですね。Teams 上で通知への返信やアクセスリクエストへの対応までできると、普段 Teams を使うチームではアプリを行き来する手間が減りそうです。
おわりに
昨日は忙しくて Notion 3.8 リリースに気づきませんでした。1日遅れになってすみません。こちらについては、明日の Notion 座談会でも紹介します。