はじめに
Notion Tips の第132回目は終了時刻が別プロパティのタスクを日付範囲に縮退するオートメーションを解説します。昨日の記事で作成したオートメーションにより、オートメーションで日付範囲が設定できるようになりました。これにより終了時刻プロパティは必要なくなりました。ただし、これまでのオートメーションで作業記録したタスクは、終了時刻がわかれてしまっています。プロパティを削除する前にこれまでのタスクを日付範囲に変える必要があります。本来なら Notion API を使えば簡単なのですが、レート制限により API は1秒間に3回しか呼べないので、かなり時間がかかってしまいます。そこで、レート制限のないオートメーションで実現することにします。
作業環境の準備
- タスクデータベースに作業用ビュー(Combine time) を用意します。
- Finish date が未入力でないものだけフィルタします。ここで表示されるものが日付範囲に変更する候補です。
- combine というチェックボックスを用意し、一番手前に配置します。これをチェックしたらオートメーションが発動するようにします。
オートメーションの作成
combine がチェックされたら、Start date と Finish date から dateRange を作り込み、Finish date をクリアし、combine のチェックを外す処理を記述します。オートメーションはこんな感じになります。
数式は以下のようになっています。
動作テスト
本来はテーブルビューのチェックを押すだけなのですが、テストのためにページを開いてボタンを押してみます。作業前は以下のようになっています。
combine を押すと無事に時間範囲に変換され、Finish date がクリアされました。その結果、作業用のテーブルビューから消えています。
移行作業
ここまでできれば移行作業は簡単です。チェックマークで50件選択して、combine ボタンを押すだけです。数が多すぎると Notion がオートメーションの処理を止めてしまうので、あまり多く選択しないようにしてください。
今日はめずらしく Notion 座談会の直前にこの記事を書いているので、動作の様子をこれから作業する Notion 座談会で紹介します。
無事、Notion 座談会で動作の様子を見せることができました。このブログの記事の解説もしていますので、記事と一緒にご覧ください。解説の場所に開始時刻を合わせています。
おわりに
今日は昨日のオートメーションにより必要なくなった Finish date の日付を Start date に日付範囲でまとめてしまうオートメーションを紹介しました。一気にデータが変更される様子はなかなか壮観ですね。Notion API よりも高速に動作するので助かります。