KaTeX で装飾(書式の組み合わせ): Notion Tips (106)

はじめに

Notion Tips の第106回目は textxx を組み合わせて使った時の書式の変化の様子を解説します。

組み合わせ可能な書式

\textxx 系のコマンドは組み合わせが可能です。下の表に組み合わせ結果をまとめてみました。ここで bf + it と書いている部分は、 \textbf{\textit{bf + it} のように textbf の中に textit を入れたというものです。この場合、イタリック体がボールドになっています。ここで有効でないものは × や () がついています。

  • \textrm{} に絡むもの: \textrm はローマン体にするコマンドなので、その他のもので上書きされてしまいます。
  • \texttt + textbf : タイプライタ体に太字はないと言われてエラーになります。
  • \texttt + textsf : サンセリフでタイプライタ体が上書きされます。

textxx の組み合わせ

ちなみに、bf + it + sf という三つの組み合わせはエラーになりました。

日本語の場合

日本語の場合、基本的にフォントはあまり変化がありません。以下のことがわかります。

  • textsf と texttt は意味がないようです。
  • textbf は有効で文字が太字になります。
  • textit は有効で斜体になります。ただ、斜体用の文字があるわけではなく、斜めにしているだけのようです。
  • なぜか、textbf と textit を組み合わせると、明朝体の斜体になります。

日本語に対する書式の変化

おわりに

今回は、textxx 系の組み合わせについて解説してみました。太字でかつイタリック体のような組み合わせのやり方はあまり解説されているのをみたことがなかったので、今回調査してみました。日本語はフォント自体が大きく変わるわけではないのですが、せっかくなのでこちらも確認してみました。 bf + it だけは大きく予想から外れました。明日はカラーについて解説する予定です。