はじめに
昨日のデータベースに一括登録する方法で使った箇条書き登録ですが、macOS の場合にはさらに簡単に一括登録ができるようになったので、紹介しておきます。
他のマークダウン系のアプリでは、「- 」とした後にペーストボードから貼り付けると自動的に箇条書きが継続するものが多いです。ただし、Notion ではあくまでブロック単位でのコピーになるため、一つの箇条書き内に改行されたテキストが貼り付けられるだけです。
昨日の記事では、ターミナルでテキストを入力し、行頭に「- 」を付けてペーストボードに書き出すスクリプトを紹介しました。しかし、そもそもの情報がペーストボードに入っているので、pbpaste を使えばよかったことに後から気づきました(記事はすでに以下のように修正済みです)。
pbpaste | sed 's/^/- /' | pbcopy
これだけのためにターミナルを開くのは面倒なので、Automator でサービスを作ってしまうのが簡単です。ここではその方法を紹介します。
Automator でクイックアクションを作成
アプリケーションフォルダにある「Automator」を起動します。新規作成で出てくるダイアログで「クイックアクション」を選択します。
書類を開いたら一番左で「ユーティリティ」を選択し、その中にある「シェルスクリプトを実行」を選び、右のスペースにドラッグします。
スクリプト欄に上に書かれたテキストを入力します。上の設定はデフォルトでテキストになっているので、そのままで大丈夫です。気分的にイメージは「作成」、色は「オレンジ」にしてみました(あまり関係ない)。
保存するとクイックアクションの名前を聞かれるので、「itemize」としてみました。
これで準備は完了です。
使い方
箇条書きにテキストを選択し、コピーしてペーストボードに取り込みます。
ここで、サービスメニューから先ほど作成した「itemize」を選びます。特に画面で何かが起こるわけではなく、ペーストボードの内容が書き換えられただけです。
Notion を開き、ペーストするとちゃんと箇条書きになっています。ただ、Notion ではサービスが選べないので、元のアプリケーション側でサービスを選ぶ必要がある点に注意してください。
応用
上のサービスメニューにはスクリプトを以下のように変更したものを「enumerate」として用意してあります。
pbpaste | sed 's/^/1. /' | pbcopy
これを使うと、こんな感じで番号付きテキストになります。
まだ作っていませんが、原稿などの章立てをする場合であれば、section とかを用意してもよいですね。
pbpaste | sed 's/^/# /' | pbcopy
macOS 限定ですが、参考にしてもらえれば幸いです。