背景
MacBook Pro は研究室に据え置きに変更し、バックアップも NAS に変更しました。 1回目のバックアップはかなり時間がかかるので、この週末は Big Sur に変更した MacBook を自宅に持ち帰ってきました。 せっかくなので、Big Sur で変わったことを確認してみます。 また、この機会に MacBook に移行する学生も少なくない気がするので、私のおすすめの設定を晒してみたいと思います。 今回、Intel 版の MacBook のスクリーンショットを掲載しますが、M1 MacBook Air が届いたら、同じ設定画面を並べて比較してみるつもりです
(12/16 追記) M1 の MacBook Air が届いたので、スクリーンショットを追加します。夕方に届いたので、画面はダークモードになっています。
対象となるマシン
MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) | MacBook Air (M1, 2020) |
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システム環境設定
まずシステム環境設定をチェックしていきます。全てのメニューを示します。Intel 版の方はすでに dotfiles 実行済のため FUSE の設定が追加されてしまっています。これらを順番に確認していきます。
Intel Mac | M1 Mac |
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一般
Intel Mac | M1 Mac |
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意識して選んでいるものだけ説明します。
- 外観モード: 「自動」にしています。日中はライトテーマになり、太陽が沈む頃にダークテーマになります。ダークテーマになると帰宅しようという意識になります。
- 強調表示色: Big Sur で大きく変わった部分です。アクセントカラーがアプリごとに指定できる「マルチカラー」が導入されたとのことです。今回は、試しにこのマルチカラー(一番左の色相が変化したマークのもの)にしてみました。
- ウインドウで壁紙の色合い調整を許可: 今回、オフにしてこのスクリーンショットを撮ってみました。システム環境設定の画面と見比べると色味が違うのがわかると思います。Big Sur に変更した MacBook のウインドウの色味がおかしいと感じていて、ColorSync の設定が壊れたのではと思っていろいろと調べていました。このスイッチをオフにしたところ、いつもの見慣れた色に戻りました。以前、Mojave の時にダークモード時の背景が調整されていたことは聞いていたのですが、ライトモードの時にも変わっているとは気づきませんでした(気になったのは最近なので、もしかしたら Big Sur からかも)。原因がわかり、自分の目が悪くなったわけではないことがわかったので、しばらくオン(許可)にして試してみたいと思います。この画面以外はオンにした状態でスクリーンショットを撮ります。
- この Mac と iCloud デバイス間での Handoff を許可: 当然オンにします。複数のデバイスを持っているユーザにとって、これは本当に便利です。
デスクトップ
Intel Mac | M1 Mac |
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- デスクトップ: せっかくなのでダイナミックデスクトップとします。OS に合わせて「ビッグサー」を選択しました。
スクリーンセーバ
Intel Mac | M1 Mac |
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- 基本離席時にはディスプレイを消すようにしているため、スクリーンサーバは個人的に利用していません。このため、開始までの時間は「開始しない」としています。
スクリーンセーバ(ホットコーナー)
Intel Mac | M1 Mac |
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上で説明したように離席時はホットコーナーで「ディスプレイをスリープ」させています。左下にするか右下にするかは、接続する二台目のディスプレイの配置で決めています。ディスプレイ切り替え時に引っかかった時に画面が消えないようにするためです。
ドックとメニューバー
Intel Mac | M1 Mac |
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- ウインドウをアプリケーションにしまう: オンにすると Windows のような感じでアプリケーションメニューにウインドウがしまわれます。個人的にはこれまで通り、Dock の右側に見えた方がよいのでオフにしました。
- メニューバーを自動的に隠す: フルスクリーンと見分けがつかなくなるので、オフにしています。
コントロールセンター
Intel Mac | M1 Mac |
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コントロールセンターは Big Sur で登場した機能です。iOS や iPadOS のものが macOS に導入された形です。これまでメニューバーに置かれていた多くのものがここにも表示されています。特に頻度が高くないものは、メニューバーに表示せず、コントロールセンターのみにするとメニューバーがスッキリすると思います。コントロールセンターにあるものをメニューバードラッグすることで置くことができるようですが、以下に示す環境設定からの方が細かく設定できるようです。以下、システム環境設定の中の設定を並べてみます。
Wi-Fi (コントロールセンター)
Intel Mac | M1 Mac |
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Wi-Fi は頻繁に変更することがあるので、「メニューバーに表示」のチェックを入れておきます。
Bluetooth (コントロールセンター)
Intel Mac | M1 Mac |
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AirPods Pro の切り替えくらいしか使っていませんでした。Big Sur から自動切り替えができるようになったので、メニューバーには表示しないことにします。
AirDrop (コントロールセンター)
Intel Mac | M1 Mac |
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AirDrop の接続先はそう頻繁に変更しないので、メニューバーには表示しません。
おやすみモード (コントロールセンター)
Intel Mac | M1 Mac |
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オンライン授業で画面共有する時には、昼間でもおやすみモードに設定します。授業終了時におやすみモードの解除を忘れてしまうので、「使用時のみメニューバーに表示」を選択します。メニューバーで解除忘れが気づけるからです。
キーボードの輝度 (コントロールセンター)
Intel Mac | M1 Mac |
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キーボードの輝度もそうそう変更することはないので、コントロールセンターのみとします。
画面ミラーリング (コントロールセンター)
Intel Mac | M1 Mac |
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研究室の Apple TV 4K に頻繁に接続するため、常にメニューバーに表示とします。
ディスプレイ (コントロールセンター)
Intel Mac | M1 Mac |
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ディスプレイの明るさは、頻繁に変更しないためコントロールセンターのみとします。
サウンド (コントロールセンター)
Intel Mac | M1 Mac |
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外部ディスプレイを繋げていたりすると意味がないことも多いので、メニューバーには表示しないことにしました。
再生中 (コントロールセンター)
Intel Mac | M1 Mac |
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こちらも普段はいらないので、使用中のみメニューバーに表示することにしました。
アクセスシビリティのショートカット (その他のモジュール)
Intel Mac | M1 Mac |
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特に必要ないので、コントロールセンターにもメニューバーにも表示していません。
バッテリー (その他のモジュール)
Intel Mac | M1 Mac |
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バッテリーは常に確認したいので、メニューバーに表示します。バッテリの割合も表示します。ただし、メニューで全部確認できるので、コントロールセンターには表示しません。
ファストユーザスイッチ (その他のモジュール)
Intel Mac | M1 Mac |
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ユーザはそんなに頻繁に切り替えないので、コントロールセンターのみの表示にします。
時計 (メニューバー)
Intel Mac | M1 Mac |
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設定は画面表示通りです。特に意識しているのは秒の表示です。マシンがハングしたかどうかの判断基準として秒の表示が更新されているかを確認することが多いためです。
Spotlight (メニューバー)
Intel Mac | M1 Mac |
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メニューバーの Spotlight は起動するだけの機能しかないため、メニューバーには表示しないことにしました。キーボードショートカットの「Command」+「スペース」で起動することにしました。
Siri (メニューバー)
Intel Mac | M1 Mac |
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声で Siri を起動するとあちこちのデバイスが反応してしまうので、それぞれの機器から起動することにします。macOS の場合、「Command+スペース」の長押しで起動できるようなので、メニューバーには表示しないことにしました。
TimeMachine (メニューバー)
Intel Mac | M1 Mac |
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TimeMachine はメニューバーに表示します。ここから、「今すぐバックアップを開始」などを選択できるためです。なぜか、この機能はパネルには存在せず、メニューバーからしか指示できません。
Mission Control
Intel Mac | M1 Mac |
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Mission Control では「ウインドウをアプリケーションごとにグループ化」を外しています。複数のマシンにログインして画面を同時に確認していることがあり、グループ化されてしまうと区別がしにくいためです。また、下のキーボードショートカットは全部外しています。デフォルトで「ctrl+↑」や「ctrl+↓」が割り当てられており、Excel の端まで移動の機能が横取りさせてしまうためです。
Siri
Intel Mac | M1 Mac |
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このパネルで「Command+スペース」の長押しで Siri が起動することを知りました。このため、メニューバーには表示しないことにしました。あとはデフォルトです。(12/16追記) M1 の MacBook Air の F5 にマイクのキーが用意されています。せっかくキーがあるので、こちらを使うことにしました。
Spotlight
Intel Mac | M1 Mac |
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Spotlight はこれまで特に設定を変更したことはありません。全項目検索対象としています。プライバシータグも特に何も指定していません。
言語と地域
Intel Mac | M1 Mac |
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ここで変更したのは、週の始まりを「月曜日」に変更しただけです。以前、暦法を和暦にしていましたが、トラブルがあることあったので、今はみんな西暦にしています。
通知
Intel Mac | M1 Mac |
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おやすみモードの設定はここで行えます。
- 時間: 他の iOS、iPadOS のものと同じ時間にしています。
- ディスプレイがスリープ時: macOS の場合、画面がスリープ時には Mac の前にいない時なので、おやすみモードにすることにします。
- テレビ/プロジェクタにミラー時: ミラー時に自動的にオフにできるようです。これまでいちいち、おやすみモードを手動で設定していましたが、これをオンにしていれば必要がないのでしょうか。これはよい機能だと思います。
その他のアプリごとの設定は省略します。
おわりに
1段目だけでかなりの長さになってしまいました。2段目以降は別の記事にしたいと思います。
次の記事: Big Sur の環境設定(2段目) - M1 MacBook Air インストール覚書(5) - hkob’s blog
前の記事: dotfiles における bootstrap.sh の対応 - M1 MacBook Air インストール覚書(3) - hkob’s blog