はじめに
私の授業では、全ての評価を moodle で実施している。これは、毎年のように計算するための Excel シートを作りたくないという個人的な理由だけではなく、学生にリアルタイムに評定を確認してもらうためでもある。ここでは、シラバスの配点に従った moodle 評定の設定方法を示す。
初期状態
評定のセットアップ画面は左端の「評定」を開いた後に一番上のタグの「設定」をクリックすればよい。何も設定していないと下の画面のような画面になる。現在すでに4回の授業が終了しており、4 つの課題と4つの振り返りが提示されている。何も設定していないと加重の部分に薄く書かれているようにそれぞの1/8の重みとなり、全体として100点で換算される。
カテゴリの追加
この授業では試験点と課題点の割合が1対1である。このため、試験と課題のカテゴリをわけ、それぞれの満点を50点とする。また、課題の中には実際の課題と振り返りで異なる重みで重み付けしたい。今回は、課題に40点、振り返りに10点を割り当てるようにする。
そこで、「試験」「課題」「課題/課題本体」「課題/振り返り」という4つのカテゴリを作成する。後者の二つは課題の下に階層的に設置するという意味である。
まず、試験カテゴリを追加する。カテゴリ名を試験点とし、表示を増やして総計を「評定の加重平均値」とする。デフォルトは「自然」なのだが、項目がない場合の集計がうまく合わない場合があるので、私はこちらを設定している。
同様に「課題点」、「課題本体」「振り返り」を追加する。 # カテゴリの階層化
課題本体および振り返りは課題点の下の階層にしたいので、カテゴリの左にある上下矢印をクリックする。下のような画面になるので、課題点の階層下の矢印の左にある波線の長方形をクリックする。
階層構造を設定した上で、試験点と課題点を50:50とする。比なので1と1にしても構わない。また、その中で課題本体を40、振り返りを10とした。これも4:1でも構わない。設定した画面がこんな感じ。
課題の移動
あとはすでに出されている課題を課題本体カテゴリに入れ、振り返りを振り返りカテゴリに入れればよい。最終的な評定設定はこんな感じになる。表示タブのユーザレポートなどで学生にどう見えているのかを見て、計算が間違っていないか確認するとよい。
とりあえず評定の設定はこんな感じで終わってしまう。これで、Excel シートにはサヨナラすることができた。すごい楽だ。とりあえずここまで。